サービスへのコミットメント
時計師のトレーニング
パテック フィリップの時計師のトレーニング・プログラムは、時計の複雑さに応じてレベルが用意されています。トレーニング・プログラムの最上級レベルに到達し、最も複雑な時計の修理を許可されるようになるまで、パテック フィリップの時計師は少なくとも10〜12年間のトレーニングを積みます。
家族経営のマニュファクチュールであるパテック フィリップは、当社の時計をオーバーホール、修理、修復するために必要な技術とノウハウは、新しい時計を製作する技術と同様に重要であると考えています。
厳格なカリキュラム
トレーニング・コースは、ジュネーブにあるパテック フィリップの工房で行われます。あるレベルのトレーニングを終了後、次のレベルのトレーニングを受講するまでには、少なくとも36か月の実務経験が必要です。またトレーニング・プログラムの要件には最長で4年に1度はリフレッシュコースを受講することも含まれています。
レベル1
エッセンシャル
パテック フィリップの時計のエッセンシャル・サービスは、正規販売店で実施することができます。これにはすべての販売サポート業務、電池交換、ブレスレットの調整、コンプリケーテッド・ウォッチの日付と時刻の調整、クォーツおよび機械式時計の診断が該当します。
レベル2
クラシック
この作業はパテック フィリップ正規サービスセンターで実施されます。日付表示、スモールセコンドまたはムーンフェイズを備えたクォーツ、手巻、自動巻ムーブメントの完全なオーバーホールを含みます。パテック フィリップでは、時計師がこのレベルのサービスを行うには、最低でも5年間のトレーニングを必要としています。
レベル3
コンプリケーション
年次カレンダー、ワールドタイム、クロノグラフ機能などを搭載したコンプリケーション・ウォッチの完全なオーバーホールが該当します。このレベルのサービスを実施できるようになるまでには、時計師は少なくとも7年間の専門的なトレーニングを受ける必要があります。これらの作業はパテック フィリップのサービスセンターで実施されます。
レベル4
グランド・コンプリケーション
トレーニングの最終段階となるのが、グランド・コンプリケーションの完全なオーバーホールです。ここでは、永久カレンダー搭載クロノグラフなどの時計の修理が対象となります。ムーブメントにもよりますが、グランド・コンプリケーションを修理するには、最高レベルの経験が必要となります。
将来の世代のトレーニング
パテック フィリップはどれだけ古いタイムピースであっても修理または修復することをお約束している以上、時計のオーバーホールに必要なノウハウを大切に守り、将来の世代に継承する責任は当社にあると考えています。
パテック フィリップ・インスティテュート
2013年、パテック フィリップは、最初の独立した現地トレーニング機関を上海に設立し、のちにニューヨーク、ジュネーブ、シンガポールにも同様のトレーニング機関を開設しました。これらのパテック フィリップ・インスティテュートでは、時計製作の経験のない候補者に、2年間の4段階からなる包括的なトレーニング・プログラムを提供しています。
ポリッシング・インスティテュート
2017年、ジュネーブにパテック フィリップ・ポリッシング・インスティテュートが開設されました。ここはアフターサービスで行われる高度なポリッシング技術にだけに特化したトレーニング機関です。ポリッシャーは、パテック フィリップ・タイムピースの仕上げに要求される技術を習得するために、16か月間、5段階からなるトレーニング・プログラムを受けます。
《クラフトマンシップと精度》コンクール
2010年、パテック フィリップは《クラフトマンシップと精度》コンクールを創設しました。スイスの時計製作学校の学生を対象としたこのコンクールは、学生にとって高級機械式ムーブメントに取り組むことのできる、貴重な機会となります。入賞者には、ジュネーブの当社マニュファクチュールまたは国外の正規サービスセンターでのインターンシップの権利が贈呈されます。