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時計製作職人

手仕上げ

パテック フィリップでは、さまざまな仕上げや装飾を、最も高度なものとされる伝統的な技法を用い、手作業で行っています。

家族経営の会社だからこそ、職人の技と創造性を大切にしています。匠の技は、決して急がせたり、取って替えることはできません。人の手だけが常に、時計製作の限界に挑戦できるのです。

ティエリー・スターン社長

非の打ちどころのない人間の作品

手仕上げは、時計の美しさを高めるだけでなく、性能や耐久性を向上させるために施されます。ムーブメントの構成部品に施される手仕上げは、極めて芸術的な領域に達しています。微細な部分に施されるため、作業にあたっては双眼顕微鏡が用いられることもあります。

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滑らかな仕上げ

仕上げ工程では、微細なばりや加工跡を取り除き、部品の正確な動きを妨げないようにします。部品同士が接触する縁は丁寧に整え、酸化防止の処理も施します。それからさまざまな仕上げを経て、金属の原材料が光沢と魅力的な美しさを持つ素材へと生まれ変わります。完璧な表面に仕上げるため、多くの場合、手回し旋盤やサンドペーパーが用いられます。 
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面取り

ベベルカットとも呼ばれる面取りは、フランス語では《アングラージュ》と呼ばれ、最も高度な手仕上げ方法のひとつと考えられています。構成部品の上面と側面のなす直角の縁を、手作業で滑らかに45度に削り取り、バフがけをしてポリッシュします。部品を変形させないためには絶妙な力加減が求められますが、正しく仕上げれば部品の形状を際立たせ、光の美しい反射を生み出します。 
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サークラージュ

ここで施される円形のパターンは、通常、パテック フィリップのムーブメントの金属製部品の表面に施されます。手回し旋盤とサンドペーパーを用いて、真鍮や洋銀の部品の表面を滑らかにし、細かい同心円状の立体的な視覚効果を与えるサテン仕上げを施します。これをフランス語で《サークラージュ》と呼んでいます。
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ヘアライン仕上げ

ヘアライン仕上げは、ムーブメントに視覚効果を与える美しさの追求のみを目的としています。あらかじめ処理をした部品の側面を、目の細かいやすりで長さ方向に磨きます。この技法では、表面がビロードのような艶消しの仕上がりとなり、微細なヘアラインがつきます。 
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くり形面

ねじ穴や、ジェム・セッティングの際に貴石を入れるためのくぼみを作る、高度な手法です。ベンジンを含んだ高硬度の工具を用い、あらかじめ機械加工した孔の周囲に – くり形面と呼ばれる – 凹型や皿型のくぼみを付けます。加工した箇所はさらに緻密に磨き上げられます。 
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ペルラージュ

この技法は、連なる真珠の粒に仕上がりが似ているところから、フランス語で《 ペルラージュ 》と呼ばれます。ペルラージュ装飾では、地板や受けに円が重なったような模様を施します。先端に研磨剤を含んだ合成樹脂のスティックを小型の電動グラインダーに装着して回転させ、真珠のような模様を直線状に重ねてつけていきます。ペルラージュはフリーハンドで行われ、その出来栄えは職人の確実な手さばき、リズム感や観察眼の賜物です。数百個の真珠が連なったような模様の並び方は常に異なり、同一の仕上がりにはならないため、ひとつひとつがユニークピースとなります。
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ポリッシュ仕上げ

ミラー研磨はブラックポリッシュとも呼ばれ、ダイヤモンド・ペーストを施した亜鉛板を用いてステンレススチールにブラックやグレーの美しい輝きを出す技法です。ホゾ(回転軸の先端部分)の端面や微小な歯車は革製のバフでポリッシュ仕上げを施し、歯車の歯はブナの木で作られたディスクで滑らかに整えられます。カナ歯車の両側の端面は、硬質の金属製ホイールで研磨され、耐久性と美しい仕上がりを保証します。
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ソレイユ仕上げ

主に文字盤に施されるソレイユ仕上げは、回転する金属製のブラシと研磨剤を用いて、機械で行なわれる装飾です。ブラシにより、中央から外周に向かってラインがつきます。確実な手さばきで文字盤を回転させることにより、太陽光線のような放射線状の装飾となります。
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縦サテン仕上げ

縦サテン仕上げは、金属製のブラシと研磨剤を用いて手作業で行う装飾です。細心の配慮を込めてブラシを手前に向かって動かします。わずかなムラも仕上がりを大きく損なうため、完璧なラインを出すために、ブラシの毛はつねに真っ直ぐで、まったく同じ長さでなければなりません。
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サンドブラスト仕上げ

支持台にしっかりと固定し文字盤に、細かく粉砕した天然石と水を混合した液体を強く吹きつけることで、微細な粒状の質感を与えます。これと同様の手法がとられる「ビロード仕上げ」と呼ばれる技法では、2種類のサンドブラストを連続して施します。最初のサンドブラストで同じ混合液を用いてマットに仕上げた後、2回目のサンドブラストでは酒石英を研磨剤として用います。これにより、文字盤により柔らかな、クリーム色の色合いを持たせることができます。