時計製作職人
木象嵌の芸術
自然が芸術になるとき
木象嵌作家は、60~70色に分かれる最大130種類の天然木を丁寧に切り出し、組み立て、張り合わせて、複雑なデザインを仕上げます。一つひとつの木目が持つ表情が、木象嵌作家の熟練した正確な手を導きます。時間をかけて集められた木材のコレクションを用い、芸術と自然が融合した繊細なディテールが織りなす作品に組み上げます。
時計製作における新しい芸術
パテック フィリップは2008年に最初の木象嵌で装飾された時計を発表しました。あるお客様のために箱を製作した木象嵌作家の技術に魅了され、パテック フィリップは彼女に、文字盤用に極小の木象嵌の製作を依頼しました。その木象嵌作家はまず懐中時計、続いて2年後には腕時計のために、見事な木象嵌装飾を作り上げました。
木象嵌作家が使う工具
木象嵌には並外れた技術、精度、忍耐力が求められ、習得するには何年、時には何十年もかかります。小さな木片を細かく切り抜いて組み立て、仕上げる作業が必要とされる木象嵌は、非常に手間のかかる工芸です。そのため、時計製作の分野で活動する木象嵌作家は今や驚くほど少なくなっており、貴重な存在となっています。