独立の物語
カラトラバ十字
カラトラバ十字は、100年以上にわたってパテック フィリップのエンブレムとして用いられてきました。1887年4月27日に正式に商標登録されて以来、最高水準のクラフトマンシップへの揺るぎないこだわりの象徴となっています。カラトラバ十字は、たんにパテック フィリップの時計であることを示すだけでなく、パテック フィリップの伝統をも体現するものです。
進化する商標
カラトラバ十字の外観は、時代とともに進化してきました。1887年に初めて商標登録されて以来、現在の形になるまでには多くの変更が加えられてきました。
アドリアン・フィリップの選択
アドリアン・フィリップがカラトラバ十字を商標として採用した理由は定かではありませんが、その歴史的な意味合いに着想を得たとされています。4つの百合の花はフランス王家の百合の紋章を連想させるほか、3つの百合の花はフィリップの生まれ故郷であるウール・エ・ロワール県の紋章にあしらわれています。このように名声や至高性の象徴として用いられていたことに影響され、会社の卓越性を象徴するために百合の花のモチーフを選択した可能性が高いと考えられています。
時を超越した造形美
パテック フィリップのどのタイムピースにも、この名高いカラトラバ十字が備わっています。当初は控えめだったこのシンボルは、1960年代からその使用が顕著になり、パテック フィリップの時計の外部、内部を問わずさまざまな構成部品に施されるようになりました。カラトラバ十字は、パテック フィリップの生涯にわたる卓越性の追求を示しており、世界中の鑑識眼のある愛好家の共感を呼んでいます。そしてパテック フィリップの価値や長期的な哲学を表現するのに最適な、流行に左右されない永遠の美の象徴となっています。
カラトラバ・コレクション
1932年、「カラトラバ」という名称には別の意味が加わりました。パテック フィリップ屈指の象徴的なコレクションの名前に採用されたのです。このコレクションの基礎にあるのは、バウハウスの「機能がフォルムを決定する」というミニマリズムの原則です。それを最もよく表しているのが、このコレクションの時計です。カラトラバはラウンド型腕時計の古典であり、その本来の明快な優雅さ、および驚異的なシンプリシティに忠実であり続けています。
唯一無二のシンボル
1980年代以降は、特に販売店において、コミュニケーションの目的としてカラトラバ十字を使用するようになりました。つまりお客様が来店するとすぐにパテック フィリップの世界に浸ることができ、またパテック フィリップが目指すものを想起していただけるような、重要な手段ともなるのです。