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時計製作職人

ギヨシェ装飾の芸術

ギヨシェ装飾の芸術

ギヨシェ装飾 とは、機械による彫金装飾のひとつです。人間の手によって機械を操作することで、時計の文字盤、ムーブメント、ケース、ブレスレットなどに繊細で規則的な美しい彫金のパターンを形成します。

ギヨシェ職人が使う工具

ギヨシェ装飾が誕生したのは16世紀ですが、時計製作の分野で大きく発展を遂げたのは19世紀になります。しかし20世紀末頃、伝統的な機械の使い方を熟知していた職人が姿を消し、この技法も消滅の危機に瀕していました。今日、ギヨシェ装飾はもはや学校で教わるものでもなく、職人から職人へと伝承されていくだけの技術となっています。 

ギヨシェ装飾の技法

時と共に、ギヨシェ職人たちはさまざまな種類の機械を駆使し、ときには必要に応じて機械を改良することで、新しい装飾を創り出してきました。現在使われている機械も技法も200年前と同じで、ギヨシェ職人は2つのクランクを同時に回転させながら切削用のバイトを動かし、金属素材に溝を刻んでいきます。

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直線機械

《直線機械》では、ギヨシェ職人は素材を左から右に動かし、リズムを整えるカムを利用してモチーフを描いていきます。直線をどんな角度でも交差させることができるため、たとえばカラトラバ・タイムピースのベゼルなどに施される《クルー・ド・パリ》モチーフに数多く用いられています。
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ローズエンジン

ローズエンジン(ギヨシェ旋盤)は、曲線によるギヨシェ装飾を施すことができるものです。旋盤にはロゼットと呼ばれるカムが装着されており、それによって曲線の数や形状を指定することで、無限の可能性を装飾に与えます。ギヨシェ職人は、片手でクランクを回しながら、もう片方の手で切削用のバイトを緻密に操作します。現在使用されている旋盤の精巧なレプリカが、パテック フィリップ・ミュージアムに展示されています。

パテック フィリップ・コレクションのギヨシェ装飾モデル